きてきて先生プロジェクト草創期~実施場所の確保

きてきて先生プロジェクトとは一芸に秀でた社会人講師が学校で授業をする活動。
20年以上前、2000年にNPOとして有志が集まり、2015年に一般社団法人化しました。小中高大1000組の出会いを作りました。
今でこそたくさんの教育支援プロジェクトがありますが、2000年にはそんな団体はほぼゼロ。
自分自身が何者かもわからない状態でした。
その草創期からをつづります。
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メンバー集めや広報活動に余念のないファウンダーM氏。
コンセプトメイクに注力したファウンダーH氏。
そのほかにもう一人、重要なファウンダーがいました。
3人は向いている方向も仕事の仕方も考え方も全く違いましたが、それが
このイノベーションには必要だったのだと思います。
「プログラムを作ったけれど実施する場所がない。」
今でも多くの悩みをいただきます。
「学校に入れない」
「教育委員会が相手にしてくれない・・・」などなど。
これについてはいつか詳述したいと思いますが、その壁を軽々と(?)飛び越え、実施にこぎつけた方がいます。
藤崎慎一氏
地域活性プランニングの社長として日本全国を飛び回る彼、当時はリクルート地域活性部にいました。
その前は、住宅情報の伝説の営業マン。
リクルートが受けていた静岡県伊東市をモデル地域とした、
厚生省(当時)の健康回復都市事業の予算から
いくらかをいただくことができたのです。
東京に近く、温泉保養地として有安泰だった伊東市ですが、その観光スタイルは
20年前に下火になっていった社員旅行受け入れが主流。
大きな宴会場があり、温泉とかわいいコンパニオンでもいれば、
団体さんがたくさん押し寄せてきた昭和の社員旅行は
だんだんとなくなっていきました。その観光地伊東市を
復活させるべく、
温泉で健康回復、美しい海辺を走るマラソン大会で、市民と観光客が
一緒に走る、、、「健康」「市民と観光客が触れ合う」そんなイメージで
地域活性を図ろうという事業でした。
この事業を、「子どもの笑顔は町の元気」=健康回復都市
というウルトラCなロジックを使って
「学校で子どもたちがいきいきと学べるように(=笑顔)」学校に外部講師を連れて行く
事業への予算と市長部局の許可を取り付けたのです。
市長部局がやるとなったら、市の事業として、伊東市内全10校の小学校で
実施決定。
奇跡のようなプロジェクトでした。
この力技をなしとげたのが藤崎慎一さんだったのです。