きてきて先生プロジェクト~講師はどう選んだのか?

きてきて先生プロジェクトとは一芸に秀でた社会人講師が学校で授業をする活動。
2000年にNPOとして有志が集まり、2015年に一般社団法人化しました。
今までに、小中高大1000組の出会いを作りました。
今でこそたくさんの教育支援プロジェクトがありますが、2000年にはそんな団体はほぼゼロ。
自分自身が何者かもわからない状態でした。
その草創期からをつづります。
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今回は初年度の外部講師をどう選んだか?というトピックです。
外部講師を送るために、メンバーで候補として30人~40人くらいをリストアップしました。
知人であったり、たった1度だけ研究会や講演会などで会ったことのある人であったりですが、
共通しているのは、3つのコンセプトに合っているかどうかが重要でした。
3つのコンセプトとは
①知的好奇心を喚起できる授業
②体験学習ができる授業
③終わってから子供の変化が期待できる授業
です。
講師候補にどんな授業をしてもらいたいか、推薦者がプレゼンをしメンバーが検討する
というミーティングを重ねました。
明確にする視点は
①講師の概略、教育とのかかわり・意欲
②具体的な授業プラン
③そのために事前に児童にやってもらうこと
④授業で得られる成果(何を児童に残せるか)
⑤事後、継続的に現場で取り組むためのきっかけになる児童への宿題
⑥これらを一言で表現するキャッチフレーズ
これは、ファウンダーの一人が作成した視点です。
このようなミーティングをくりかえして出来上がった講師候補リストを
伊東市の学校教育課に示し、学校に提案。
担当の教員とクラスの児童に「誰にきてもらいたいか」を決めてもらう形をとりました。
もちろん、講師の希望が重なることもありました。
その際には、少し詳しい授業イメージを書き送ってもらい、
きてきて先生プロジェクトメンバーがそれを見て、派遣する学校を決めることにしました。
その結果、学校がどのような意図をもって、講師の希望を出したのかがよくわかり、
授業のイメージを持ちやすくなりました。
こうして講師が決まったのでした。関連記事はこちら