きてきて先生プロジェクト草創期~犬型ロボットを作った講師がやってくる!!その2

きてきて先生プロジェクトとは一芸に秀でた社会人講師が学校で授業をする活動。
2000年にNPOとして有志が集まり、2015年に一般社団法人化しました。
今までに、小中高大1000組の出会いを作りました。
今でこそたくさんの教育支援プロジェクトがありますが、2000年にはそんな団体はほぼゼロ。
自分自身が何者かもわからない状態でした。
その草創期からをつづります。
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初年度リストアップした外部講師を学校に示し、
希望の多かった講師「犬型ロボットAIBO」の開発者を呼んで
どのような授業をしたいか提案をしていただきました。
同じ講師でも、先生方はさまざまな単元と結びつけて授業を考えます。
派遣決定したE校は以下のような授業の提案をしてきました。
他の学校の授業案はこちらをご覧ください。
E校
◆どんな授業をしてほしいか?
・子供たちが科学の進歩に驚き、その可能性に気付けるような授業
・子供たちがアイボを発明した大槻先生に畏敬の念を抱き、自分の得意な分野で、この開発者の方のように「何かを成し遂げたい」と思えるような授業。※補足資料参照
◆年間計画の位置づけ
●以下のように、教科(理科)の発展と位置付けたい
・単元名 「からだのつくりとはたらき」
●学習内容
(1)人や動物が生きるために必要なこと
(2)呼吸と循環の仕組み
(3)消化と吸収の仕組み
(4)AIBOのつくりとはたらき
この学校はさらに、資料として児童の実態、動物に関するアンケート結果、機械に関するアンケート結果、指導構想も追加で添付してくれました。
動物が好きだが実際に飼うことができない、飼いたいという願いを持っている児童が多いという実態や、パソコンやエレクトロニクス機器に慣れ親しんでいる実態から犬と機械(科学・ロボット)は児童の意欲を高める教材であることを浮き彫りにし、教員がこの特別授業に真摯に取り組む姿勢がよくわかりました。
というわけで、人気のAIBO開発者はこのE校に派遣されることに決まりました。